条件分岐について

今回の目標

  • 条件分岐とは何かを理解する

説明

本章の題材である条件分岐はExcelVBAを使用するに当たって必須です。
まずは、条件分岐とは何かを学んでみましょう。

条件分岐とは

『一定条件下でどのような処理を行うか』のことです。例えば、「セルA1（テストの点数）が30未満なら"赤点"と入力する」です。 要するに「～なら～する」という処理をしたいときに使用します。
図にすると下の通りになります。なお、下図の矢印でプログラムの動きを書いたものをフローチャートと呼びます。
条件分岐のフローチャート

ExcelVBAの条件分岐

ExcelVBAでは、主に２種類の構文による分岐があります。
各項目の詳細については次章より説明します。

  • If文・・・使用頻度が高く、マクロを作成する場合は必須です。
    リンク：If文の使い方

  • Select Case文・・・If文より使用頻度は低めですが、覚えておきましょう。
    リンク：Select Caseの使い方

余談ですが、vbaでは三項演算子がありません。

コラム

このコラムは他のプログラミング(スクリプト)言語を勉強したことがある方のみ、お読みください。
ExcelVBA には、Switch文はなく、代わりにパワーアップ(?)した Select Case文が存在します。 この Select Case文は文字列や数値の範囲のチェックも可能です。
なお、ExcelVBAには、Switch関数があり、Javaなどの Switch文と異なります。

確認テスト

次の問いに答えなさい。

  1. 条件分岐とは次のどれに該当するか。

    1. 処理を繰り返す。

    2. 一定条件下の場合の処理を行う。

    3. 処理を終了させる。

      【解答】

      B

      【解説】

      下記の通りです。

      1. 処理を繰り返す。
        →反復処理（ループ）です。次章以降に説明します。

      2. 一定条件下の場合の処理を行う。
        →条件分岐です。これが正解となります。

      3. 処理を終了させる。
        →終了処理です。
          命令処理を記載しなくても終了します。
          （[End]と記載すると、以降の命令を無視して終了します）

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