文字列を斜体に変更・斜体を解除する方法

Contents
• 今回の目標
• Font.Italic プロパティについて
• 文字列を斜体に変更、斜体を解除する
• 文字列が斜体であるか確認する
• 文字列の一部を斜体に変更する
• 関連リンク

この記事では、文字列を斜体にする方法や斜体であるかを取得する方法を解説します。

目標リスト

• 文字列を斜体に変更・解除できるようになる
• 文字列に斜体が設定されているか確認できるようになる
• セル内の一部の文字のみ、斜体に変更できるようになる

文字列を斜体に変更、斜体を解除する

Rangeオブジェクトの Font.Italic を使って斜体へ変更します。

サンプルコード

Sub FontItalicSample1()
    'サンプルテキストを入力する
    Range("A1:A2").Value = "地道に学ぶExcelVBA"
    '斜体に設定する
    Range("A1").Font.Italic = True
    '斜体を解除する
    Range("A2").Font.Italic = False
End Sub

【実行結果】
（下の画像のようになります）

文字列が斜体であるか確認する

Rangeオブジェクトの Font.Italic で文字列の斜体であるか確認します。

Sub FontItalicSample2()
    Dim flag As Boolean
    
    'セルA1が斜体か取得する
    flag = Range("A1").Font.Italic
    
    'セルA1が斜体であるか否かで処理を分ける
    If flag Then
        Debug.Print "セルA1は斜体です。"
    Else
        Debug.Print "セルA1は斜体でありません。"
    End If
End Sub

文字列の一部を斜体に変更する

文字列の一部を斜体に変更する場合は、「Range」オブジェクトと「Font.Italic」プロパティの間に『Characters』を追加します。
詳細は別記事（※準備中）で説明しますが、『Characters(開始位置, 文字数)』プロパティを使用します。
例：Range("A1").Characters(3, 2).Font.Italic = True
　→ セルA1の3文字目から2文字のみ(=3文字目と4文字目)、斜体へ変更する

サンプルコード

Sub FontItalicSample3()

    'セルA1にテキストを入力し、斜体を解除する
    With Range("A1")
        .Value = "ABCDEFGHIJ"
        .Font.Italic = False
    End With

    With Range("A1")
        'セルA1の3文字目から2文字のみ、斜体にする
        .Characters(3, 2).Font.Italic = True
        'セルA1の7文字目から3文字のみ、斜体にする
        .Characters(7, 3).Font.Italic = True
    End With
End Sub

【実行結果】
（下の画像のようになります）

• 文字のフォントサイズを変更する方法

• 文字のフォントを変更する方法

• 文字列を太字に変更・太字を解除する方法

• 文字列の取り消し線を設定・解除する方法

• 文字列に下線を設定・解除する方法

• 文字列に色を設定・解除する方法

• 【セルの操作】Rangeについて