VBAで列を挿入する方法（1列挿入・複数列挿入）

Insert メソッドについて

Columns.Insert メソッドとは

Columns.Insert メソッドは、列を挿入します。
Columns プロパティで挿入する列を指定し、その列に対して挿入（Insert メソッド）を実行します。 例えば、「Columns("B").Insert」で、Ｂ列に１列を挿入します。 「Columns("B:D").Insert」で、Ｂ列に３列（Ｂ列、Ｃ列、Ｄ列の３列）を挿入します。

Columns.Insert メソッドの構文

Ｃ列に１列を挿入する処理です。

Columns("C").Insert

Ｄ列に３列（Ｄ列、Ｅ列、Ｆ列の３列）を挿入する処理です。

Columns("D:F").Insert

【別解】Range.Insertメソッドで列を挿入する

Rangeオブジェクトでも列を挿入することが出来ます。
下のプログラムは、Ｃ列に１列、挿入します。

Range("C:C").Insert

Ｄ列に、Ｄ～Ｆ列分の３列を挿入する処理です。

Range("D:F").Insert

一列を挿入する

Columns の引数に、何列目に列を挿入するかを指定します。

サンプルコード

Sub InsertColumns1()
    'Ｂ列に列を挿入する
    Columns("B").Insert
End Sub

【実行結果】
（下の画像のようになります）

複数列を挿入する

Columns の Insert メソッドを使って複数列挿入します。
Columns("開始列:終了列")の形式で指定します。
例えば、Columns("B:C").Insert では、Ｂ列の位置にＢ～Ｃ列分の２列挿入され、元のＢ～Ｃ列は右にずれます。

サンプルコード

Sub InsertColumns2()
    'Ｂ列に２列（Ｂ～Ｃ列）を挿入する
    Columns("B:C").Insert
End Sub

【実行結果】
（下の画像のようになります）

セルが含まれる列へ、列を挿入する

Range オブジェクトの EntireColumn プロパティを経由してから Insert メソッドを実行することで、「そのセルを含む列全体」に対して列の挿入を行えます。 例えば「Range("C1:D2").EntireColumn.Insert」はセルＣ１～Ｄ２を含む Ｃ列とＤ列の２列を対象にして、その位置に２列挿入します（元の Ｃ列、Ｄ列は右にずれます）。

サンプルコード

Sub InsertColumns3()
    'セルＣ１～Ｄ２を含む列に２列（=Ｃ，Ｄ列）分を挿入する
    Range("C1:D2").EntireColumn.Insert
End Sub

【実行結果】
（下の画像のようになります）