VBAで行を挿入する方法（1行挿入・複数行挿入）

Insert メソッドについて

Rows.Insert メソッドとは

Rows.Insert メソッドは、行を挿入します。
Rows プロパティで挿入する行を指定し、その行に対して挿入（Insert メソッド）を実行します。 例えば、Rows("2:4").Insert では、２行目に２～４行分の３行挿入され、元の２～４行目は下にずれます。 なお、行の指定は文字列で指定しますが、１行のみ挿入する場合は数値で指定可能です。

Rows.Insert メソッドの構文

３行目に１行を挿入する処理です。

Rows("3").Insert

４行目に３行（４行目、５行目、６行目の３行）を挿入する処理です。

Rows("4:6").Insert

【別解】Range.Insertメソッドで行を挿入する

Rangeオブジェクトでも行を挿入することが出来ます。
下のプログラムは、３行目に１行、挿入します。

Range("3:3").Insert

４行目に、４～６行分の３行を挿入する処理です。

Range("4:6").Insert

一行を挿入する

Rows の引数に、何行目に行を挿入するかを指定します。

サンプルコード

Sub InsertRows1()
    '２行目に行を挿入する
    Rows("2").Insert
End Sub

【実行結果】
（下の画像のようになります）

複数行を挿入する

Rows の Insert メソッドを使って複数行を挿入します。
Rows("開始行:終了行")の形式で指定します。
例えば「Rows("2:4").Insert」です。 この例だと、２行目に、３行（２行目から４行目の計３行）、挿入します。

サンプルコード

Sub InsertRows2()
    '２行目に３行（２～４行目相当）を挿入する
    Rows("2:4").Insert
End Sub

【実行結果】
（下の画像のようになります）

セルが含まれる行へ、行を挿入する

Range オブジェクトの EntireRow プロパティを経由してから Insert メソッドを実行することで、「そのセルを含む行全体」に対して行の挿入を行えます。 例えば「Cells(2, 3).EntireRow.Insert」はセルＣ２を含む２行目に１行挿入します。

サンプルコード

Sub InsertRows3()
    'セルＢ１～Ｃ２ の２行（=１～２行目相当）を挿入する
    Range("B1:C2").EntireRow.Insert
End Sub

【実行結果】
（下の画像のようになります）